車の事故を起こしたときの保険をつかった修理の流れについて

事故を起こした時

もしもあなたが車を運転しているときに、事故を起こしてしまったとしたら、どうしたらよいのでしょうか。
車を運転していて事故にあった場合は、まずあわてずに安全なところに車を移動して、自分も避難します。その際、けが人がいるようであれば、最優先で救護を行いましょう。けが人の救護が完了したら、次は警察へ電話などで事故の報告をしましょう。警察に事故の届出をしないと、道路交通法違反となります。

警察への連絡が終わったら、続いて保険会社へ連絡をしましょう。事故の状況や車の損傷具合など、多くの点を確認されると思います。事故の状況が複雑な場合は、保険会社から担当者が駆けつけることもあります。その場合は、担当者に事故の対応について相談しましょう。車同士の事故の場合、事故の過失の割合によって、保険の支払い割合も決まります。事故後の処理をスムーズに進めたいのであれば、事故を起こした相手とのやりとりは保険会社を通した方がよいでしょう。

事故後の修理の流れ

事故で車の修理が必要になった場合、一般的には保険会社の提携している修理工場で修理をすることになります。もちろん、車を購入した販売店やあなたが指定した工場に、修理を依頼することもできます。

修理を依頼した工場からは、後日修理の見積もりが届きますので、修理の内容に不備がないか確認したうえで、修理を依頼することになります。車の修理代金は保険でカバーできますが、契約内容によっては免責金額が決められていて、自己負担が発生する場合もあります。

また、同じ年度内に複数回保険を使っている場合などや修理にかかる費用により、自己負担が発生するケースもあります。修理前に保険会社によく確認した方がよいでしょう。

事故が解決するのに必要な期間

事故が解決するまでにかかる期間は、事故の状況によって変わります。たとえば、自損事故の場合であれば話は早いのですが、事故の相手がいる場合や怪我の有無などにより、解決まで長い時間がかかることもあります。自損事故で怪我がないような場合には、車の修理が終わりさえすれば、修理にかかった金額を保険会社に請求すればすべて完了します。

車の故障だけでなく自分も怪我をしていれば、病院に通院後、医療費の請求が終わるまで解決しません。また、事故の相手がいる場合には、相手の車の修理や怪我の治療が終わり、保険金の支払いがすべて完了するまで時間がかかることもあります。

過失割合とは

過失割合とは、相手のいる事故の場合に、お互いどれくらいの責任があるかを示す割合のことを指します。自分ではこちらにはなんの落ち度はないと考えていても、実際には何らかの過失を問われることがほとんどです。

保険も過失割合によって、どちらの保険会社からいくら支払われるかが決まります。過失割合は保険会社の代理人同士で話し合うことで決められることが多くなっています。過失割合が決まる基準は過去の判例で、自分の事故の状況とくらべられて過失割合が決まります。

車両保険

車両保険は車以外のものに衝突した際などに、車の修理に使える保険です。たとえば、自分の家の壁にぶつかった場合でも、車両保険をつかうことはできます。一般的に車両保険には免責金額という自己負担額があります。修理費が30万円で免責金額が5万円の場合、保険会社からおりるのは25万円ということになります。
なお、車との事故の場合でも、自分の過失割合が高い場合には、車の修理をするのに車両保険を使う必要がある可能性があります。

保険を使わない方がいいケースもある

事故による修理の場合は、修理代が高くなることも多くあります。保険を適用して修理代を負担してもらえればありがたいのですが、ときには保険を使ったほうが損をするケースもあります。

等級が低い場合

自分の保険の等級が低い場合は、できるだけ保険を使わないほうがよいでしょう。事故で保険を使うと等級はさらに下がり、保険料もアップします。等級が低い状態でさらに等級が下がると、保険料がアップする率も高くなり、受けられる補償も少なくなります。

修理費用の方が保険料の値上がりより安い場合

自分の保険を使った場合、次回からの保険料が値上がりします。修理にかかる費用と保険料が値上がりする金額を比較して、修理費用の方が安いようであれば、保険を使わずに自分で払った方が得になります。

修理代は一度払えば終わりですが、保険はその後も払い続けることになります。保険で修理代を負担してもらったとしても、保険料の値上がりぶんの方が高ければ、結果的に損をすることになってしまいます。保険はよく計算したうえで使うようにした方がよいでしょう。

まとめ